少し前、一年位前かなあ、に Web 上である人物とある物を作ろうとしていたことがあって、できることが少ないので私は要望出したりテストしたり、要するに雑用を中心にやることになっていた。
で、まずは雑用の力技でやらねばならない部分から始めないとどうにもならないのでその部分を、二か月くらいかな、で終了させてデータを渡したのだけれど、その後色々なことがあって結局私の雑用部分で企画は終了してしまい、その後さらにしばらく時間が経ってある人物は Web 上から姿を消してしまったのだった。
手元に残ったデータはその後自分も使うものなので別に雑用は無駄にはならなかったし、特に被害を受けたわけでも時間を浪費したわけでもないのでその点はなんとも思わないのだけど、ただ、消える前に一言欲しかったなあとは思った。思っている。
まあ、消える前に何か言いたがるのは私が構われたいからというだけで、通常は何も言わないものなのかも知れない。
それに一度も実際に会ったことはないけれど文章から繊細さを感じさせるあの人は、何か言ってしまうと反応が来てしまいそれに対応することで消耗してしまうであろうことが容易に想像できるし、そう考えるとあれで良かったのだろう気もする。
思い出したようにどこかにいるのではないかと探してみることもあるが、十分ほどでやはり見つからないのではないかと思ってすぐに止めてしまう。自分が完全な ROM になる日は来ないような気がするけれど、ああいうようにあっさり消え失せてしまうのに憧れる部分がないわけではない。