PEALOUT "WILL" (ASIN:B0000677T8)

微妙なテンションの低さを感じる。微妙なってなんだ。聴いてみるとさほど悪くは無い、のだけれども、どうしても自分が初めて知ったルースターズコンピレーションでの "C.M.C." だとか、 "NEW AGE ADVENTURE CALLED "NO HEART, NO TEARTS."" だとかの異様なまでに切羽詰まってる近藤智洋の歌い方や ( "C.M.C." のときはきっと 「みんな死ね」 とか思ってたに違いない)、いい具合の音の潰れ方に比べるとクリアすぎて物足りない。この前ライブ行ってピアノの上乗るようなテンション観たんで余計感じると思うんですが (そう言えばあんまり関係ないんですが、ライブ後半近藤氏はピアノの上に乗るのに失敗してずり落ちそうになってた、というか実際ずり落ちてたんですが、なんかその場の雰囲気としてはそういうダサさすらカッコよく見えました。あれだ、ファンの女子ならきっと喜んでたに違いない)。あとあれだ、やっぱり 「三人だけでやってんだよ!」 という色が強い "NEW AGE 〜" が潔い感じがするというか (一曲キーボードサポート入ってますが)。
ただ、激ロック (要するにハードコア) 一本調子だった "NEW AGE 〜" に比べるとホーンが入ってシティポップスのような "追憶の旋律" など変化に富んでいるので初めて聞くにはこっちでいいのかも。
流浪のベーシスト、鹿島達也さんファンの人は12曲目でコントラバスで参加されているので注目。あ、それからアートワークがとてもいいです。猿ジャケ。
WILL