よんだ

"ブラウン神父の童心" G.K.チェスタトン。かなり昔に書かれたものなので(1911年)、まあ色々と背景が分からなかったりするんですが、背表紙の煽りにかかれている通り「痛烈な風刺とユーモア、独特の逆説と警句」というのが楽しめます(アシモフ黒後家蜘蛛の会で「ブラウン神父ものを目指してる」と言っていた理由が少し理解できた。本編より途中の会話が面白かったりするところが。ただ、黒後家蜘蛛の会は面白い会話というのが内容とは直接関わってこない(メンバー同士の無駄話が面白い)んだけど、ブラウン神父は真相を解説しているときの回りくどさが面白い、といった違いはあります)。トリック部分は…奇想天外といえるほどではないかも。