ジャンプ・ブルース

例えばキャブ・キャロウェイのバンド・メンバーは、キャロウェイの楽しさに満ちた歌を積極的に盛り立てるため、斬新な楽曲のリズムをいたって強調するように演奏していた。またスリム・ゲイラードは、シュールな歌(何故か食べものに関しての詞が多い)をまるで話すように歌い、その間、バンド仲間は後ろで掛け合いのように叫び続けている――といった具合。一方、ルイ・ジョーダンは力強いジャンプ・ブルースの形式をマスターし、ルイ・プリマルイ・アームストロングの声の抑揚とトランペットの傾向をかなり真似て、ジャンプ・ブルースに結びつける手法を見出した。